# 010

 これ以上存在しない世界
 私が地球からやってきた挨拶
私は愛と憎しみの世界からやってきました。
そこは、逃れることが運命のねじれでした。
そこは、死が生きるための食物でした。
そこは、与える事は聞こえない贈り物でした。
私は分け隔てる橋の世界からやってきました。
そして、そこでは、川は単なる小川でしかなく化学製品が隠れています。
私は、空が汚染のための腰掛に過ぎない世界からやってきました。
そして刑務所が唯一の解決でした。
貢献することは殺人の世界でした。
そして若さは、聞かれない声でした。
私は、王様と大統領の世界からやってきました。
そこは、いかなる証拠も真実をコントロールできませんでした。
魂の自由さは日々が移り行くにつれて冷たくなります。
私は、豊かでかつ貧乏な世界からやってきました。
そこでは、他の人が休日の食事を切り分けて、
あさっているのに、子供たちは飢えています。
私は、ガンやナイフのようなおもちゃが
子供たちの心への贈り物である世界からやってきました。
そこは、サンタクロースの存在をあなたに教える場所でした。
しかし、けっしてあなた自身を信じることを教えない世界でした。
私はあなた自身を愛します。

私は秩序と無秩序の世界からやってきました。
そこでは国境を横切ることが、その場で撃たれる事を意味していました。 
そこは、安全がガンマンの視界から逃れることでした。
私は、光を投げかける為にやってきました。
私たちはみんなと仲良くできないのだろうか。
私は世界からやってきました。
私は、もうこれ以上存在できない世界からやってきました。
私は何百万人もの人が行進している世界からやってきました。
そしてそこでは、200年もの夏の間違ったドママーに対して歌を歌っています。
貧乏と大多数の世界です。少数派のためには、一列しかありません。
そして少数派の優先権は最後になります。
秘密の社交クラブとメンバーシップのみがあります。
そして、そこでは、老人は孤独な死に方をします。
私は、壁が壊されている世界からやってきました。
そこは、一方で墓が作られています。地球の温かさは、
最後の日が近い暖かさです。そして誰も無知なので聞くことができません。
あなたが着ているものだけです。毒があなたの髪の毛を染めます。
そして、大気のオゾン層に穴をあけます。
私は、これ以上それを実行するひとにはなりたくない。
そこでは、あなたが、なやんでいるすべてが得点になります。
わたしは、これ以上存在しない世界からやってきました。

オゾン層の働き
 
オゾン層は成層圏の高度20ー30km付近にあります。成層圏の酸素分子が紫外線を吸収しオゾン(O3)になったものが層になっているのです。このオゾン層が紫外線を遮断する働きをしています。
 
紫外線は波長の短い光で、波長の短い光ほど気体の分子に吸収されやすい性質があります。紫外線の中で一番波長が短く強烈なのはUV−Cと呼ばれるものです。しかし成層圏上層(高度30ー40km)で吸収されてしまい、地上には届きません。2番目に波長の短い紫外線、UN−Bはオゾン層(20−30km)によって吸収されます。最後にUV−Aと呼ばれる紫外線は地上に届いています。日焼けしたり、天日干しできるのはこのためです。
 
このようにオゾン層はUV−Bを遮る働きをしています。UV−Bは強力な紫外線で私たちが日頃浴びている紫外線の100倍から1000倍の悪影響を及ぼします。オゾン層破壊が進みUV−Bが地上に届くようになると、厄介です。




紫外線の影響
 
オゾン層破壊が進行して心配されるのは、強烈な紫外線UV−Bが地上に到達するようになることです。これは多くの方面に影響をあたえると考えられます。
 
 
<健康被害>
この強力な紫外線によって、DNAが損傷を受けガンになりやすくなります。オゾン層が1%減少すると、有害紫外線が2%増加し、皮膚がん発生率が2%ー3%増加するといわれてます。紫外線をカットする薬剤を皮膚の露出部に塗る必要が出てくるかもしれません。
 
また白内障も増加します。オゾン層が1%減少すると、白内障発生率が0.6%ー0.8%増加すると言われています。外出にはサングラスをする必要が出てきます。
 
その他では、紫外線には免疫機能を抑制する作用があります。免疫機能が低下すると、抵抗力が弱まり感染症に罹りやすくなります。地球温暖化のカラミで熱帯性の伝染病が活発化したら、大流行するかもしれません。 

<温暖化の促進>
もともとオゾン層は紫外線の作用によって酸素から作られたものです。これと同じ原理で、オゾン層破壊で通過してきた紫外線が低空域(対流圏)でオゾンを作り出してしまう可能性があります。低空域のオゾンを対流圏オゾンといいます。オゾンは光化学スモッグの主役で人体に有害であるばかりか、対流圏に存在すると温室効果ガスとして作用します。そして温室効果はオゾン層破壊を促進すると・・・悪循環が成立してしまいます。
 
 
<海洋生態系破壊>
植物プランクトンは紫外線に弱い性質があります。植物プランクトンは南極に多く生息しますが、オゾンホール下では6ー12%ほど減少したそうです。植物プランクトンの減少は大きな影響があります。二酸化炭素の吸収量が減り、地球温暖化が進みます。また海の食物連鎖に狂いが生じて、海洋生態系の破壊が起こるかもしれません。クジラはもとよりマグロも食べれなくなるかも。
 
 


<農業被害>
強い紫外線により農業生産にも影響があるでしょう。オゾンが25%減少すれば大豆の収穫量が20%落ちるという報告があります。人参、トマト、大麦、とうもろこし、キュウリ、ブロッコリーなども影響を受けるそうです。一方で小麦、アワ、オレンジ、ナス、キャベツ、セロリ、タマネギは影響は受けないと言われています。温暖化の影響は受けそうですが・・・。また強い紫外線により土壌微生物が減少し、農作物・植物の成長阻害も考えられるそうで
す。 

 

現在予想されているオゾン層破壊の影響は以上のようなものです。最悪のパターンで推移すると、厳しい状況になります。地球温暖化も促進し、複合的な問題が発生してくると、もうダメです。地球温暖化のシナリオで書いた結末と同じ様な事態になるでしょう。
 
 
かくして人類は滅亡する。